第三子誕生秘話(1)


 ぶっちゃけ大きい女の子なんてお迎えする気は全くありませんでした。
 一応ドルパ前からスタンダード少女はマネキンとして必要だ、という話はありました。MSDと13少年だけじゃ品揃えとしてはやっぱりバランスが悪いし、第一スタンダードのドレスが一番需要がある。
 けれど、それだけの為にお迎えする気にはなれませんでした。そんなの愛が無いし、お金だって掛かります。マネキンが欲しいなら服を作るときだけ佐藤さんちのお嬢さんにホームステイに来てもらえば済むわけなので。
 それがいったい何処を間違えたのか……
 冬のドルパが終わって懐が暖かかった所為なんでしょうか……ついヤフオクで見付けたアナイス2のボディに入札してしまったのがことの始まりでした……


 2004年12月8日、自宅
 何が欲しいわけでもなかったんですが、冬の限定SDもう出てるかな〜くらいの気持ちでヤフオクのSD本体のカテゴリをうろうろしていると、不意に「アナイス2ボディ新品 即決」という文字が目に飛び込んで来ました。
 価格を見ると三万ちょっと。う〜ん、けっこうお買い得だな……
 ちょっぴり惹かれこそすれ、このときはまだ全然お迎えする気なんてありませんでした。
 そもそもツグとイサのラブラブを壊したくないので、女の子はこの先もツグひとりで充分。ツグより小さい女の子ならまだしも、大きい子なんて言語道断です。
 なのでせいぜい増えるとしたら弟のはずでした。
 が、オークションをぐるっと一回りしてまた戻ってきた時、不意にポーンと実に都合の良い脳内設定が浮かんじゃったんです…!
 そう、見た目は女の子でも中身がそうでなければ良いんだ…!
 バカ───!!o(”>_<)っ★(#’3’)
 結局そのまま入札、即落札。
 わー……何やってんだ、この人……
 相手は韓国の人だったので、気長に待つことにしました。


 12月12日
 ボディは決まった物の、実は肝心の頭については何のイメージもありませんでした。
 性格も名前も未だあやふや。唯一決まっていたことは、目を塞いでしまう事だけでした。
 そこで何となく好みの顔を思い描いてみた所、頬はふっくら、鼻筋は小さめでスッと通ってて、口は小〜中くらいであんまり開いてない顔、というのが出来上がって来ました。その条件を頼りに既存のヘッドの中から探してみたら、第一候補・SD健(美加)、第二候補・SD遠夜、第三候補・教室Bヘッド、ということになりました。
 が、第一、第二候補はどちらも限定SDで希少性が高く、遠夜はタイムリーすぎて高嶺の花、健に至っては流通すら殆どない有り様。
 結局ヤフオクにぽつぽつ出品されていた教室Bヘッドで手を打ったのでした……
 ホント改めて振り返るとまるで愛という言葉が見当たらない……_| ̄|〇


 12月15日
 ヘッドが手元に届きました。やっぱりピュアスキンは透明感があって綺麗です。
 お顔もメイクによって童顔の男の子でもいけそうな造形で、むしろこの顔が一番理想的だったのかもしれない、という気がしてきます^^;
 ヘッドの方はまぁ良いんですが、どういうわけか先に落札したボディの方がちっとも届きません。
 EMSなら3〜4日で届くはずなのに……もう一週間……
 メールに書いてあったEMS番号を検索してみても受け付けられてもいない状態がもう数日続いていました。
 何度か出品者にメールで問い合わせてみたけど全く音沙汰なし……日本語じゃ通じないかと思って翻訳サイトで英語に翻訳した文章を添付してるのに効果なし……も、もしかして私、詐欺にあった!?
 本気でうろたえ始めました。ヤヤヤバイ……ドルパの売上が……!
 明日になってもメールの返事が来なかったら「悪い」評価付けて問い合わせてやる!と決めました。


 12月18日
 やっと届きました…!長かった……!
 何でも向こうの郵便局員に家まで取りに来て貰って預けたんだけど、局員が忙しくて預かった荷物の処理を忘れたまま放置し(ヲイ)、また出品者が病気がちでメールチェックをできずにこっちからの問い合わせに気付かなかった(ヲイ2)らしいです。
 まぁ無傷で届いたからこの際文句は言わないけどね……
 とりあえずすっぴんのまま頭と合体。

 おおおお〜、良いんでないの〜?(←馬鹿が一匹)
 動機の不純さの割には何だか良い感じになりそうです。
 ───が、これから茶太郎は同人の修羅場に突入してドール自粛期間になるので、暫くこのままお別れです。
 オヤスミナサイ〜(チーン)


 2月15日
 え〜、お迎えから約二ヶ月が経ちました。
 その間全く放置というあり得ない状況にもめげず、3月のオフ会に向けてサクサクカスタムしていきます。
 ボディの方は間に合わないので今回は手を付けません。
 とりあえず顔をカスタムしてキャラを定着させます。


 <用意した物>
  エポキシパテ
  耐水ペーパー #400 #800 #1000 #1500
  棒ヤスリ
  彫刻刀
  爪楊枝
  水を張った盥
  メラミンスポンジ
  タオル
  造形村GKサーフェイサー(肌色ver.)
  Mr.カラー
  Mr.カラー薄め液
  Mr.リターダーマイルド
  Mr.カラースプレー(つや消しクリア)
  パステル
  100均メイクブラシ
  綿棒
  タミヤカラーエナメル塗料 クリヤー
  人間用付け睫毛 クロスタイプ(茶)
  木工用ボンド

 これが今回使ったタミヤのエポキシパテ高密度タイプです。もう何回もこの画像使いまわしてんな…
 このパテを使うのもきっとこれが最後です。
 次からはもっと肌色に近い、扱い易いのを使います。
 とりあえずいつもどおりパテを盛る部分の地を#400のペーパーで荒し、べちょっとパテを盛って一晩乾かします。
 ↑は片方だけ彫刻刀で削って形を作った図です。
 こうして比べて見るとけっこう削ってるのが分かります。
 盛る量はもっと少なくてもいいのかな?いつも心配性でついつい盛り過ぎちゃいます。


 ↓両方削りました。


 大体形は揃ってるでしょうか。
 ちなみに裏はこんな感じ。
 目は薄目にはせず、このまま完全に塞いじゃいます。
 表面をペーパーで磨いて、彫刻刀の刃痕を消しました。
 まだこの時点では#400で凸凹を滑らかにするだけです。
 シャーペンで目の形を下書きし、それに沿って彫刻刀のカッターのような刃で深く切り込みを入れていきます。
 けっこう深く入れました。
 完全な閉じ目ですが、睫毛を貼る為に溝は割と広めに深くしました。
 本命の目が終わったら顔全体の形を整えて、目の細かいペーパーで表面を綺麗に磨きます。


 鼻と唇を削りました。
 鼻はそうとう低く丸くしました。
 その所為で鼻の穴の位置が上過ぎになっちゃので、少し下に掘り下げました。
 唇はデフォルトのほにょ口を削って真っ直ぐにしました。
 笑ってるような笑ってないような、微妙な形になりました。

 角度が違うから微妙ですが、鼻先がけっこう丸くなってます。

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