ヘッド自作(1)
粘土造形編


 いつかはやろうと思っていたヘッド自作。とうとう手を付ける日が来てしまいました。
 実は、ツグミの顔を大改造した頃から、もう既存のヘッドに盛ったり削ったりには限界を感じてました。カスタムが失敗して取り返しの付かない事になるかもしれないし、パテを盛った後には多くの場合サフを噴かなきゃいけませんが、メイクを変える度にサフまで噴き直す手間が増えます。
 だったら、粘土を使って一から自作した方がリスクが少ない、と考えたわけです。失敗したってゴミが出るだけで、元のヘッドにダメージはありません。更に自作した粘土原型を肌色のキャストで複製すれば、既存のヘッドと同じように何度でもメイクし直せます。
 という訳で、ツグミの新しいヘッドを作るべく、粘土を捏ねるのです。
 と言ってもいきなり納得のいくものができる筈もないので、まずは習作として「とりあえず人形の頭を作る」を目標にやって行こうと思います。

※ 紫色の文字は後から気付いた事等、追加の説明です。

0.まずはじめに。

 <用意した物> ※大体下に行くほど後に使います。
  新聞紙
  ラップ
  石粉粘土(ラ・ドール)
  延べ棒
  粘土板
  水
  タオル
  デザインスケール
  鏡
  糸
  粘土ヘラ(3本組)
  金属ヘラ
  耳掻き
  歯ブラシ
  木工用ボンド
  チャック付き食品密閉袋
  アクリルアイ 18mm
  スポンジペーパー #240〜、#400〜、#800〜、#1200〜
  耐水ペーパー #240
  アイサイザー 18mm
  棒ヤスリ
  彫刻刀
  ピラニア鋸
  大きめの平筆
  クロスクレイ
  Mr.サーフェイサー 1200(グレータイプ)

 
 



 1)ラ・ドールのパッケージ。扱った感じは昔ながらの重たい紙粘土とほぼ同じ。重たくて、水で伸びます。乾いて粘土板に張り付いた感じは正にそのもの(笑)乾いても爪痕が付くくらいの柔らかさで、磨きや削りがとても楽です。同じ石粉粘土で『ファンド』というのもありますが、ファンドは柔らかいうちはもっとベタベタして、乾くとラ・ドールより硬くなるそうです。
 2)成形ツール達。粘土ヘラは、柘植製のちょっとお高いのとどっちにしようか迷いましたが、結局安物を選びました。安物でも普通に使えます。金属ヘラはもともの家にあったもの。買うとそこそこするみたいです。耳掻きは100均で購入。流石に使用済みのはちょっと……^^; 歯ブラシも新品を用意。一度乾燥させた部分に粘土を盛る際に、下地に水を含ませるときに使います。歯ブラシに軽く水を含ませて、粘土を盛りたい部分とその周りを軽くゴシゴシします。
 3)デザインスケール。デッサンをする時に覗きこんでモデルの中心線を測ったりするもの(らしい)。顔の中心線を取るのに使います。なければプラ板か何かに正しく直角の十字を自分で描いても良いかもしれないです。茶太郎は分度器を使っても何故か直角に引けない人なので買いました(笑)
 4)ピラニア鋸。顔とお皿を切り離すのに使います。普通の鋸でも良さそうですが、刃が薄い方がズレが少なそうなのでピラニア鋸にしてみました。
 5)クロスクレイのパッケージ。ラ・ドールの関連商品で、ドロドロぷるぷるの半液状の石粉粘土。本来は布に染み込ませて使うらしいです。今回は表面仕上げに使います。どうでも良いけど物凄く多いです。600gもあります。そんなに使いきれないよ……

 粘土はすぐに表面が乾いてしまうので、封を開けたら必ず密閉袋に入れてしっかりジッパーを閉じましょう。
 使う分だけその都度取り出し、時々水を数滴中に入れてやると長持ちします。これを書いている時点で開封してから一ヶ月経ちますが、まだ普通に使えます。


 6月22日

1.設計図を描く。
 ラ・ドールは乾くと10%ほど縮むらしいので、完成予定よりも10%大きめの実物大で設計図を描きます。正面、横、上、下の図をツグミのヘッドを参考に、顔の中身は作りたいイメージで描いてみました。
 ちょっと気持ち悪いのは置いといて(笑)、だいたいこんな感じに描けました。
 方眼紙を使うと各パーツの位置などを合わせやすいです。お皿を切り離す位置も描いておくと後が楽です。
※ でもぶっちゃけ設計図はそんなに役に立ちませんでした(笑)設計図どおりに作るのはなかなか大変です^^;


 6月23日

2.芯に粘土を巻いて土台を作る。
 新聞紙を丸めて芯を作ります。大きさは↓くらいに。芯を小さくして粘土を厚くすると某ヘッドのように、芯を大きくして粘土を薄くするとBFヘッドのようになる筈です。その辺の加減は好き好きです。茶太郎は厚さ1cmくらいにするつもりで芯の大きさを決めました。よく分からない場合は既存のヘッドのアイを外して入れてみると分かりやすいかと。
 新聞紙を硬く丸めて好みの大きさにしたら、ラップで包んでセロテープでぐるぐる巻きにします。
 更にその上から、厚さ1cmの板状に伸ばした粘土で包みます。↓図では風船のようなおかしな形をしてますが、ちゃんと丸(というか楕円?)にした方が分かり易くて良いと思います。
 ここで真上や横、正面から見た形と大きさを整えます。
 きちんと包んだら、デザインスケールで覗いて中心線を引きます(↑図)。糸を使うと真っ直ぐが分かりやすいです。

3.顔を作る。
 土台ができたら、いよいよ顔を作って行きます。
 まず、横中心線よりも下の部分を親指で押して目の窪みを付けます。
 次に、目の高さから顔の下までを三等分し、鼻と口の目印を付けます。
 盛る順番は、鼻→上唇→下唇→顎→頬→眉の彫り→額です。
 ↑図は、両頬まで盛ったところ。相変わらずいっぱいいっぱいな上、手が汚れているので途中の写真は殆どありません^^;
 眉の彫りとおでこを盛り、各パーツを整えました。一つ前の画像よりも顔っぽくなってきました。
 ここで一端乾燥させます。


 6月24日

4.蓋を切り離す。

 昨日作った顔の表面が乾いたら、もう一度縦横の中心線を引き直します。糸に沿ってシャーペン等で引くと見やすい線が引けます。正面だけでなく、頭の側面や後頭部にも中心線を引きます。
 設計図を見ながら蓋を切り離す位置を決めたら、糸で切り離すラインの目安を作り、シャーペンで下書きします。
 下書きに沿って鋸を入れていきます。いきなり切ろうとせず、線をなぞるように浅く何周かするとその内切れます。

5.目の位置と形を決める。
 設計図に従って目の位置と形を決め、シャーペンで下書きします。
 次に、下書き線に沿って彫刻刀でザクザク抉って、まだ半乾きの中身を掻き出します。
 こんな感じになりました。仮開けなので、貫通させてません。

6.耳を作る。
 耳はどうやって作ろうか凄く悩んだんですが、今回は直接ヘッドに盛り付けました。
 耳だけ先に作ってからくっ付ける方法もあるんですが、何だか厚ぼったくなりそうだったので。
 しかし耳は難しいです。自分の耳を鏡で見たりツグミを参考にしたりしたんですが、なかなか上手く作れません。これはもう数をこなして慣れていくしかないんでしょうか……
※ 習次では後付けで作ってみたんですが、結局どっちもヘタレ耳になりました(笑)作るのは別に作った方が楽です。左右を並べて確認できるし、作業中に顔を傷つけちゃう心配もないので。ただ、いざ取り付けるときに、予想通り厚ぼったくなりました。耳自体を薄っぺらく作らないとダメみたいです。あとは腕を磨けって事か(笑)


 6月25日

7.えらの段を作り、首の穴を開ける。
 耳が乾いたら、えらを作ります。
 シャーペンでえらのラインを下書きしたら、彫刻刀で段になるように削ります。ほんのり段があるかな〜、程度でいいと思います。
 ついでに後頭部のライン等も整えます。
 こんな感じになりました。↑
 首の穴の位置を下書きします。真下から中心線を取り、直径23mmの円を描きます。あらかじめトレペなどに描いて切り取っておいて、それを当てて線を引いた方が楽です。
 彫刻刀でザクザク穴を開けました。関節受けは後でちゃんと作るので、とりあえずズドンと貫通させます。
 ついでに後頭部も更に削って形を整えました。
 横から。↑
 中から見るとこんな感じ。
 まだ内側はいじってないので凸凹のままです。ヒビ割れとかあるし^^; これも後からちゃんと均して整えて行きます。
 更にアイホールを貫通させてアクリルアイを入れて見ました。
 …………キモッ(ボソ)
 ちょっと目を大きく開けすぎました……_| ̄|○
 目の他に鼻やら口もけっこういじりました。なかなか思うようにいかないです……


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